研究開発部では、主にリハビリテーション医学を中心とする調査・研究を担当しています。主な事業内容は次の通りです。
データベースの構築と運用
Claris FileMakerによる院内データベースを構築し、臨床現場で活用しています。
- データベース入力の実績(5200症例超)
- データベース機能を利用した各種院内会議資料との連携(各科カンファレンス資料、退院時要約、他)
- リハビリ評価における予後予測式の作成(FIM、MoA、他)
- FIM実績指数の定期報告
動作解析装置の運用
動作解析装置で得られた客観的データからエビデンスを構築し、リハビリ現場における臨床応用を目指しています。
定期的に外部講師を招き、データの測定と分析、および測定精度の管理をしています。
院内研究発表会の開催
院内職員の研究への啓発や理解のため、年2回研究発表会を実施しています。
研究開発部員の外部派遣
県内外で行われるイベントや研修会にスタッフを派遣し、最新の知識を吸収するとともに、研究や臨床、県内専門職への情報提供にいかしています。
センター内情報発信活動
- 研究開発に関わる情報発信:「研究開発部マガジン」発行
- 福祉用具・機器に関わる情報発信:「これってな~に??」発行
- 研究発表演題の紹介
研究活動の支援
- 文献検索システムの管理運用
- 動画編集システムの管理運用
- 統計ソフトの管理運用
- 学会発表、論文作成時の統計学的処理
研究テーマ
臨床現場での課題をもとに、継続的にデータを収集し、特に下記の分野を中心に研究活動をしています。
主たる研究分野
- 疾患領域:脳血管障害、頭部外傷、脊髄損傷、切断
- 高次脳機能障害:運転再開支援、社会復帰・就労に関わる研究
- ニューロリハビリ:ロボットリハビリ、CI療法
- 痙縮治療:ボツリヌス治療、装具療法
- 嚥下障害:VF・VE検査、高解像度咽頭内圧検査
- 言語機能障害:失語症・構音障害の評価治療、アプリ開発
- テクノエイド:福祉用具・福祉機器の開発、補装具の適合、シーティング
- 運動制御と動作分析:正常歩行、片麻痺歩行、車椅子駆動
- 機能回復の予後予測:回復期病棟におけるデータ分析
産学官共同研究事業の実績
- 3次元舌力測定器の機器開発とバイオフィードバック訓練の基礎検討
- 手指機能回復に資するロボット技術援用型ミラー療法システムの開発
- 転倒防止監視カメラの共同開発
- 魚介類等地場産食材を利用した新しい介護予防食品の開発
- 高齢者向けスープ製品開発、他
学会の研究調査事業におけるデータ提出実績
回復期リハビリテーション病棟協会、日本リハビリテーション医学会、他
研究発表業績
令和2年度の学会発表は、合計10題(診療部5題、看護部2題、機能回復療法部3題)でした。